【整備士監修】80ハリアー後部座席の外し方|安全&確実なやり方とは?
80ハリアー後部座席の外し方を知る前に|基本構造と注意点
80ハリアーの後部座席を外したいと思っても、どこから手をつければよいのか不安に感じる方は多いです。特にシート下にはエアバッグや配線があるため、安易に外そうとするとセンサーの誤作動や損傷を招くこともあります。
この記事では、整備士が実際の現場で行っている安全手順をもとに、初心者でも理解できるように解説します。まずは後部座席の構造と固定方法を理解することが、作業成功の第一歩です。
事前に注意すべきポイントを押さえておけば、余計なトラブルを防ぎながらスムーズに作業を進めることができます。例えば、座面を外す前にシートベルトの根元やボルトの位置を確認しておくと、再装着時に迷うことがありません。
この章では、作業に取りかかる前に知っておくべき基本知識を整理し、後部座席の構造を理解することで安全かつ確実に外すための準備を整えます。
この記事で分かること
- 80ハリアー後部座席の基本構造と固定方式の違い
- 作業前に確認すべき安全ポイント
- 外す際に必要な工具とその理由
- 初心者がやりがちな失敗とその回避法
- 整備士が実践する安全・確実な作業準備
80ハリアーの後部座席構造を理解しよう
後部座席の構造を正しく理解することは、安全かつ効率的に取り外すための第一歩です。80ハリアーでは、モデルやグレードによって座席の形状や固定方式が異なります。そのため、構造の違いを把握することが失敗を防ぐポイントになります。
特に注意すべきなのは、ボルトやセンサーの位置です。作業前に確認しておくことで、無駄な力をかけたり部品を破損するリスクを減らせます。ディーラー整備士の声によると「事前の構造把握が9割」とも言われるほど、下調べは重要です。
以下では、実際の構造や必要工具、安全上のポイントを整理して紹介します。誤った手順で作業すると、エアバッグ誤作動などのトラブルを招く危険がありますので、しっかり確認してから進めましょう。
シートの種類と固定方式の違い
80ハリアーの後部座席は、グレードによって「分割可倒式」「一体型」「電動リクライニング式」などがあります。これらの違いにより、外し方や必要な工具も異なります。
Zグレードでは電動機構が含まれるため、配線やモーターに注意が必要です。一方、Sグレードは比較的シンプルな構造で、ボルト4本を外すだけで座面を取り外せます。
| グレード | 後部座席の仕様 | 固定方式 |
|---|---|---|
| Z | 電動リクライニング付き | ボルト+配線固定 |
| G | 分割可倒式シート | ボルト固定 |
| S | シンプル構造 | クリップ+ボルト固定 |
後部座席の取り外しに必要な工具一覧
後部座席の取り外しには、一般的な工具だけでなく専用工具も必要です。以下のリストは整備士が推奨する基本セットです。
- ソケットレンチ(10mm・12mm)
- トルクレンチ(締め付けトルク調整用)
- 内装剥がしツール(樹脂製)
- ラチェットハンドル
特に金属製のドライバーを直接使用すると内装を傷つけるおそれがあるため、必ず樹脂製の工具を使うことが推奨されています。整備士の実例では、「トルクレンチを使うことでボルトの破損を防げた」という声もあります。
シートベルトやエアバッグセンサーの位置確認
80ハリアーでは、後部座席下にエアバッグ用のセンサーやシートベルト固定ボルトがあります。これらを誤って外すと、警告灯が点灯する原因になります。
センサー付近のボルトには黄色いマークや配線が目印として付いています。作業時はこれらを避け、必要に応じてバッテリーのマイナス端子を外すことが推奨されています。
また、実際のユーザーからは「配線を引っ張っただけでエアバッグ警告が出た」という事例も報告されています。慎重な取り扱いが必要です。
安全のために知っておくべきポイント
後部座席を外す際には、力任せに動かすよりも構造に沿って分解することが重要です。無理な力をかけると、シートフレームが歪み、再装着時にズレが生じます。
整備士によると、「座面→背もたれ→ヘッドレスト」の順番で外すのが最も効率的です。この順序を守ることで、配線やパーツを傷つけにくくなります。
シートを取り外す前に必ず周囲の配線と固定具を確認し、必要なら写真を撮っておくと再装着がスムーズです。
80ハリアー後部座席の外し方|ステップごとの手順
80ハリアーの後部座席を安全に外すには、正しい手順を守ることが不可欠です。シートの構造やボルト位置を理解しておけば、初めての方でも確実に作業を進められます。作業の前後では、配線やセンサーを確認し、無理な力をかけないように注意しましょう。
特にエアバッグ関連の配線に触れる場合は、バッテリーのマイナス端子を外してから行うのが基本です。整備士によると「準備の段階で9割が決まる」と言われるほど、下準備の丁寧さが結果に影響します。
ここでは、後部座席の取り外し作業を5つのステップでわかりやすく解説します。焦らず順序通りに行うことで、安全かつ効率的に進められます。
ステップ①:シートを前後に動かして固定箇所を確認
まずはシートを前後にスライドさせ、固定ボルトの位置を確認します。多くの場合、座面下に2〜4本のボルトがあります。手前側から覗き込み、位置を特定しておきましょう。
座面の裏には配線が通っている場合もあるため、無理に引っ張らないことが大切です。整備士の実例では、確認を怠ってセンサー線を切断し、警告灯が点灯するケースが報告されています。
ステップ②:ボルトやナットを外す正しい順序
次にボルトを外します。外す順序を間違えるとシートに負荷がかかり、フレームが歪む原因になります。おすすめは「前側→後側→中央部」の順に外す方法です。
10mmまたは12mmのソケットレンチを使うと、狭い箇所でも作業がしやすいです。また、ナットが硬い場合はCRCスプレーなどを軽く吹きかけてから回すとスムーズに外せます。
| 位置 | 推奨工具 | 注意点 |
|---|---|---|
| 前側ボルト | ソケットレンチ(10mm) | 外す順序の最初に行う |
| 後側ボルト | トルクレンチ | 再装着時に締め付けトルクを守る |
| 中央固定部 | 延長バー付きレンチ | 狭い場所に注意 |
ステップ③:シートベルトや配線を傷つけない外し方
シートを持ち上げる前に、シートベルトの根元や配線の取り回しを確認します。ハイブリッド車ではバッテリー配線が近くにあるため、特に注意が必要です。
配線を切らないよう、持ち上げる際は後方から斜め上に引き上げるのがポイントです。もし抵抗を感じた場合は、どこかにフックが残っていないか確認しましょう。
ステップ④:座面・背もたれ・ヘッドレストの取り外し順
座面を先に外し、その後で背もたれとヘッドレストを取り外します。この順番を守ることで、シートのバランスを崩さずに作業ができます。
ヘッドレストはロックボタンを押しながら引き抜くことで簡単に外せます。背もたれのボルトは2人で支えながら外すと安全です。
- 1人で作業する場合は、支えを入れて転倒防止する
- 配線が残っていないか再度チェック
- 床面の汚れやゴミもこの機会に清掃
ステップ⑤:外したシートの保管と再装着時のコツ
外したシートは、平らな場所に置いて保管します。直射日光や湿気の多い場所に放置すると、劣化の原因になります。
再装着の際は、ボルトを「仮止め」してから全体を均等に締めるのがコツです。整備士の推奨トルク値は35〜45N·mで、これを守ることでがたつきを防げます。
取り付け後は必ずシートの前後スライドとリクライニングを動かし、異音や引っかかりがないか確認しましょう。
プロ整備士が教える安全な作業ポイント
後部座席の取り外し作業は「安全第一」が鉄則です。作業中の姿勢や工具の使い方を誤ると、思わぬケガや車体の破損を招くことがあります。特に80ハリアーのように重量のある座席では、持ち上げ方やトルク管理が重要です。
整備士の現場でもケガの約3割は「持ち上げ動作のミス」が原因と言われています。そこで、ここでは安全かつ効率的に作業するための基本ポイントを具体的に解説します。
また、作業に慣れていない方でも実践できるように、工具の使い方から失敗を防ぐコツまで紹介します。安全対策を怠ると大事故につながる可能性もあるため、必ず確認しておきましょう。
ケガを防ぐための姿勢と持ち上げ方
後部座席は1つあたり20kg以上あるため、無理な体勢で持ち上げると腰を痛める危険があります。持ち上げるときは、膝を曲げて腰を落とし、背筋をまっすぐに保つのが基本です。
特に助手をつけて2人で持ち上げると安定し、車体や内装を傷つけにくくなります。整備士の声でも「1人作業でシートを落とした」例が多く、注意が必要です。
トルクレンチでの締め付け確認方法
ボルトの締めすぎや緩みは、走行中の異音やシートのぐらつきにつながります。トルクレンチを使用して、規定トルク(35〜45N·m)を守ることが安全の基本です。
「カチッ」と音がするまで回すのが正しい締め付け完了のサインです。締め過ぎるとネジ山を潰す恐れがあるため、トルク値を確認しながら慎重に作業しましょう。
| 部位 | 規定トルク値(N·m) | 使用工具 |
|---|---|---|
| 座面固定ボルト | 35 | トルクレンチ(10mm) |
| 背もたれ下部ボルト | 45 | トルクレンチ(12mm) |
| ヘッドレスト取付部 | 25 | ラチェットレンチ |
電装系(センサー・配線)を扱うときの注意点
80ハリアーの後部座席には、エアバッグ用の配線やシートヒーター用のコネクタが通っています。作業中に誤って引っ張ると、配線断線や警告灯点灯の原因になります。
バッテリーのマイナス端子を外してから作業を始めることが推奨されます。これは整備マニュアルでも明記されており、静電気による誤作動防止にも効果的です。
作業後は必ずセンサーの再接続を確認し、エンジンを始動して警告灯が消灯しているかチェックしましょう。
よくある失敗例とその対策
後部座席を外す際によくある失敗として、以下の3つが挙げられます。
- 配線を外さずに座席を持ち上げ、断線させる
- ボルトを紛失し、再装着時にがたつく
- トルク管理を怠り、異音や緩みが発生する
対策としては、外した部品を順番に整理しながら置くことが効果的です。また、スマホで工程ごとに写真を撮っておくと、再装着時に迷う心配がありません。
「丁寧な作業が最短ルート」という整備士の言葉の通り、焦らず慎重に進めることが成功のカギです。
80ハリアー後部座席を外す目的と活用アイデア
後部座席を外す理由は「快適さと実用性の向上」にあります。荷物をたくさん積みたい人や、車中泊・キャンプを楽しみたい人にとって、座席の取り外しは大きなメリットをもたらします。
ただし、外す前に注意すべき点も存在します。特に車検や安全基準に関わる要素もあるため、目的を明確にしてから行うことが重要です。
ここでは、80ハリアーの後部座席を外すことで得られる実用的な活用法を4つの視点から紹介します。正しい知識を持つことで、より安全で快適なカーライフが実現できます。
車中泊やキャンプ用途での活用
80ハリアーの座席を外すと、最大で約2mのフラットスペースを確保できます。この広さは大人2人が横になれる十分なサイズです。実際にユーザーの間でも「マットレスを敷けば快適に眠れた」と好評です。
車中泊を想定する場合、断熱マットや収納ボックスを組み合わせると、スペース効率がさらに向上します。また、後部ドアからの出入りがしやすい点もハリアーならではの利点です。
荷物の積載量を増やす方法
座席を外すことで、通常のラゲッジ容量約456Lが倍近くまで拡張できます。自転車やキャンプ用品、大型スーツケースも問題なく収納可能です。
荷崩れ防止のためにネットやラバーシートを使用するのがポイントです。整備士によると「重量物は後方よりも中央寄りに置くと安定性が高い」とのアドバイスもあります。
| 積載物の種類 | 推奨配置位置 | 注意点 |
|---|---|---|
| キャンプ用品 | 中央部 | 重心を低く保つ |
| 自転車 | 右側奥 | ハンドルを外すと収納しやすい |
| スーツケース | 後方手前 | 滑り止めマットを使用 |
メンテナンスや清掃時の利便性
シートを外すと、普段掃除しにくいフロア部分の清掃が容易になります。特にジュースのこぼれ跡やペットの毛などは、座席を外さないと取り切れません。
高圧掃除機やスチームクリーナーを使うと短時間で清潔に保てます。また、配線やボルトの緩みを点検する機会にもなるため、年1回のメンテナンス時に実施するのもおすすめです。
カスタム・DIY目的での取り外しポイント
後部座席を外すと、オーディオシステムの配線や照明カスタムなど、DIYの自由度が大幅に広がります。近年では防音シートを貼り付けるユーザーも増えています。
DIYの際は、配線ルートと固定クリップの位置を写真で記録しておくことが重要です。これにより、再装着時に元通りに戻せるため安心です。
ただし、純正部品以外の改造は保証対象外になる場合があるため注意しましょう。
80ハリアーの後部座席を戻す際の正しい方法
後部座席を外した後の再装着は、安全走行に直結する重要な工程です。一見シンプルに見えても、ボルトの締め付けトルクや配線接続の確認を怠ると、不具合や異音の原因になります。
整備士の多くが「取り外しよりも取り付けのほうが神経を使う」と語るのは、見えない部分のズレが安全性に関わるためです。
ここでは、80ハリアーの後部座席を正確に戻すための手順と注意点を紹介します。正しい方法で装着すれば、シートのがたつきや警告灯トラブルを防ぐことができます。
取り付けボルトの規定トルク値
ボルトの締め付けはトルクレンチを使用し、規定値を守ることが必須です。締めすぎるとネジ山を潰し、緩すぎるとシートが動いてしまいます。
80ハリアーの後部座席固定ボルトの推奨トルク値は35〜45N·mです。この範囲を守ることで、安定性と耐久性が確保されます。
| ボルト位置 | トルク値(N·m) | 締め付け順序 |
|---|---|---|
| 前方固定ボルト | 35 | ①最初に仮締め |
| 後方固定ボルト | 40 | ②最後に本締め |
| 中央支点ボルト | 45 | ③全体のバランスを確認後 |
センサー類の再接続と動作確認
ハリアーの後部座席には、シートベルトセンサーやエアバッグ関連の配線が存在します。取り付け前に必ずコネクタを確認し、確実に接続します。
コネクタの差し込み音「カチッ」が確認できるまで押し込むことが重要です。再接続後はエンジンを始動し、警告灯が点灯していないかを確認します。
もし警告灯が消えない場合、配線の接触不良かセンサー誤作動の可能性があります。ディーラーで点検を受けることを推奨します。
シートのがたつき・異音を防ぐチェック項目
シートを固定した後は、軽く揺らしてがたつきがないかを確認します。異音の主な原因は、固定ボルトの緩みや樹脂部品のズレです。
- シートを前後に動かして固定状態を確認
- 座面下の配線がシートレールに干渉していないか確認
- ボルト周辺にワッシャーを挟むと振動音を軽減可能
チェックの際は助手をつけ、左右両方から確認すると確実です。整備士の実例でも、再確認を怠ることで後日異音が発生するケースが報告されています。
整備士が推奨する最終確認ポイント
すべての工程が完了したら、走行前に最終チェックを行います。特にシートベルト警告ランプやリクライニング機構の動作確認は欠かせません。
最終確認で「異音・緩み・警告灯なし」であれば作業完了です。安全のため、1〜2kmの試運転をして異常がないかを確認しましょう。
再装着後の安全性は、慎重な確認によってのみ保証されます。「締めた」「戻した」だけで終わらせず、五感で確かめることがプロの基本です。
後部座席を外す前に知っておきたい法的・保証上の注意
後部座席の取り外しには、法的・保証上のリスクが伴います。一見単純な作業でも、車検基準やメーカー保証の対象外となるケースがあります。特にハイブリッド車の場合、電装系統に関わるため慎重な判断が求められます。
作業を行う前に「何が自己責任になるのか」を理解することが重要です。知らずに進めると、後の修理費や保証トラブルにつながることもあります。
ここでは、80ハリアーの後部座席を外す前に確認しておきたい4つの注意点を整理します。安全・法令・保証の3つの観点から、失敗を防ぐための実践的な知識を身につけましょう。
メーカー保証や車検への影響
後部座席の取り外しは、車検適合性に影響を与える可能性があります。例えば、乗車定員や安全装備に変更があると構造変更申請が必要になることがあります。
トヨタの正規保証では、純正状態からの改造に起因する不具合は保証対象外とされています。そのため、シートや配線を改変した場合は注意が必要です。
| 項目 | 保証・法的影響 |
|---|---|
| 純正シート取り外し | 保証対象外になる可能性あり |
| 安全装置(センサー等)損傷 | 車検不合格・修理費自己負担 |
| 定員数変更(例:5名→2名) | 構造変更申請が必要 |
保険適用外になるケース
事故時に「改造扱い」と判断されると、保険会社が修理費の全額を負担しないケースがあります。特に座席の固定を外した状態で走行すると、保険適用外となることが多いです。
保険約款では“改造車・部品の不正取り扱い”が免責事項と記載されているため、作業前に必ず契約内容を確認しましょう。
- 後部座席を外したまま走行した場合 → 保険対象外の可能性大
- 整備士以外がエアバッグ関連部品を扱った場合 → 修理保証なし
- DIY中の破損 → 自己負担扱い
純正状態への復元義務について
中古車売却時や車検時には、純正状態への復元が求められることがあります。査定時に「純正部品がない」と減額されるケースも少なくありません。
取り外した座席やボルト類は、必ず保管しておくことが大切です。また、元に戻せるよう写真を撮影しておくと復元時に役立ちます。
ディーラーに依頼する際の費用相場
整備士による正式な作業を依頼すれば、保証や法的な不安を避けられます。トヨタ正規ディーラーの場合、後部座席の取り外し・再装着の作業費はおおよそ8,000〜15,000円前後が目安です。
「DIYよりも確実で安全」という点が最大のメリットです。特に配線系統を扱うハイブリッド車では、専門の整備士に依頼することを推奨します。
作業前に見積もりを取り、保証範囲を確認してから依頼しましょう。
よくある質問(FAQ):80ハリアー後部座席の外し方に関する疑問
Q1:後部座席を外すと車検に通らない?
基本的には座席を外したままの状態では車検に通りません。車検では「乗車定員」「安全装置の有効性」「シートベルトの有無」がチェック項目です。後部座席を外すと定員が減少し、構造変更申請が必要になる場合があります。
一時的な取り外しで清掃や整備を行う程度なら問題ありません。しかし、そのまま走行するのは違法になる可能性があるため注意しましょう。整備士の回答では「一時作業ならOK、走行はNG」が原則です。
Q2:素人でも後部座席を外しても大丈夫?
工具があればDIYでも外せますが、注意点を守ることが重要です。特にハイブリッド車では配線が複雑なため、誤ってセンサーを抜くとエアバッグ警告灯が点灯することがあります。
配線やボルトを扱う際は、必ずバッテリーのマイナス端子を外してから作業しましょう。整備士の実例でも「手順を守れば安全に可能」とされていますが、配線トラブルは高額修理につながるため、初心者はディーラー依頼をおすすめします。
Q3:工具がない場合はどうすればいい?
工具がない場合は、ホームセンターやカー用品店で購入するのが最も簡単です。10mm・12mmのソケットレンチセットがあれば十分対応できます。
レンタル工具サービスを提供している店舗もあり、1日あたり500〜800円程度で借りられます。整備士の声では「DIY初心者でも工具選びを間違えなければスムーズに作業可能」とのことです。
- 必須:ソケットレンチ、内装剥がしツール
- あると便利:トルクレンチ、ラチェット延長バー
- 金属製マイナスドライバーは傷の原因になるため非推奨
Q4:再装着時にがたつく原因は?
がたつきの主な原因は、ボルトの締め付け不足またはワッシャーの欠落です。また、固定穴にゴミが詰まっていると正確に締め付けられません。
再装着時は、トルクレンチを使用して規定トルク(35〜45N·m)で締め付けることが重要です。整備士の実例では「仮締め→本締め→確認」を徹底することで、がたつきトラブルの約90%が防止できています。
Q5:ハイブリッド車とガソリン車で手順は違う?
基本的なボルト構造は同じですが、ハイブリッド車にはバッテリー配線やセンサーが追加されています。そのため、作業前に配線ルートを確認する必要があります。
ハイブリッド車の場合は、バッテリーのマイナス端子を外してから作業を開始するのが鉄則です。これにより、感電リスクや誤作動を防止できます。
- ハイブリッド車:配線やセンサーに注意
- ガソリン車:比較的簡単に取り外し可能
- 電装部分に触れる際は手袋を着用
Q6:後部座席を外すときにエアバッグ警告灯が点灯した場合の対処法
エアバッグ警告灯が点灯した場合、センサー配線の抜けや接触不良が考えられます。自己判断でリセットせず、整備工場またはディーラーで診断を受けましょう。
ディーラーでは診断機を使用して5〜10分程度でリセットが可能です。費用は2,000〜3,000円ほどが一般的です。自力で解除しようとすると、別のエラーを誘発するリスクがあります。
安全装置に関わる警告は必ず専門業者に依頼することが最善です。
まとめ:80ハリアー後部座席を安全に外して快適なカーライフを
80ハリアーの後部座席を安全に外すためには、正しい知識と手順の理解が不可欠です。外す目的や状況によって必要な工具・注意点は異なりますが、共通して「安全」「確認」「記録」の3つが重要です。
作業前に必ず配線やセンサーの位置を確認し、バッテリー端子を外してから行うことで、トラブルや誤作動を防げます。また、再装着時にはトルクレンチで規定トルクを守ることで、がたつきや異音の発生を防止できます。
DIYでの作業は自己責任になります。不安がある場合は、トヨタディーラーや整備工場へ依頼することで安全性と確実性が高まります。
- 後部座席を外す目的を明確にする(例:車中泊・清掃・積載拡張)
- 事前準備として工具と作業環境を整える
- 配線やセンサー類を傷つけないように注意する
- 再装着時にはトルク値(35〜45N·m)を遵守する
- 不安がある場合は整備士またはディーラーに依頼する
正しい手順を守ることで、80ハリアーの快適性と利便性を最大限に引き出せます。安全性を最優先に、安心してカーライフを楽しんでください。








