アルファード20前期・後期の違いが気になる方へ

アルファード20前期・後期の違いが気になる方へ

「アルファードの20系を買いたいけど、前期と後期って何が違うの?」──そう悩む方は多いです。見た目の違いだけでなく、装備や安全性能の差もあるため、購入前に知っておくことが重要です。

特に中古市場では、年式やグレードにより価格差が大きく、後悔しない選び方をするためには、両者の違いを正確に理解する必要があります。

この記事では、実際の購入者の声やスペック比較をもとに、アルファード20前期・後期の差を徹底解説します。失敗しない中古車選びをしたい方にこそ、読んでいただきたい内容です。

この記事で分かること

  • アルファード20系の前期・後期の基本的な違い
  • エクステリア・内装・装備などの比較ポイント
  • 実際の燃費や走行性能の違い
  • 中古車購入時の注意点と狙い目
  • 前期・後期どちらを選ぶべきかの判断基準

アルファード20系とは?前期・後期を比較する前に知っておくべき基礎知識

アルファード20系とは?前期・後期を比較する前に知っておくべき基礎知識

アルファード20系の概要と発売時期

アルファード20系は、2008年5月に登場した2代目モデルです。先代の10系から大幅な進化を遂げ、上質な内外装と快適性で人気を集めました。高級ミニバンとしての立ち位置を確立したのも20系からといえます。

前期型は2008年〜2011年、中期〜後期型は2011年〜2015年まで販売されていました。

前期型・後期型の発売期間とモデルチェンジ時期

前期と後期の境目は2011年11月のマイナーチェンジです。この時点で外観や装備が見直され、後期型に移行しました。主な変更点には、ヘッドライト形状、フロントグリル、LEDテールランプの採用などがあります。

年式だけでは違いが分かりにくいため、型式や装備内容の確認が必要です。

アルファード10系や30系との違い

先代の10系は2002〜2008年、後継の30系は2015年〜登場しています。20系は「豪華さ」と「走行性能」のバランスが取れた中間世代といえます。

  • 10系:質素な内装・安全性能が限定的
  • 20系:広い室内空間+上質装備
  • 30系:最新安全装備と押し出しの強いデザイン

アルファード20系のグレード構成

アルファード20系には複数のグレードが存在します。主なものは以下のとおりです。

  • 240X/350X:エントリーモデル
  • 240S/350S:スポーティ仕様(エアロ装備)
  • 240G/350G:上級グレード(高級装備)
  • ロイヤルラウンジ:特別仕様のVIP仕様

中古市場では240Sや350Sが特に人気で、エアロ仕様と装備のバランスが評価されています。

ハイブリッドモデルの存在とその特徴

アルファード20系にはハイブリッド仕様(ATH20系)も用意されています。エンジンは2.4L+モーターで、E-Four(電気式4WD)を採用しています。

実燃費は10〜12km/L前後とされ、通常モデルより燃費性能に優れます。静粛性と乗り心地の高さも高評価です。ただし、車両価格や修理コストが高めの傾向があるため、維持費とのバランスを考慮する必要があります。

外装(エクステリア)の違いを徹底比較

外装(エクステリア)の違いを徹底比較

フロントフェイスの変化(グリル・ヘッドライト)

アルファード20前期と後期の外観で最も目を引くのがフロントフェイスの違いです。後期型ではグリルのメッキが大型化され、ヘッドライト形状も鋭くシャープなデザインに変更されました。

特に上位グレード「240S」や「350S」では、LEDポジションランプを備えた後期型が人気です。視認性と高級感が大幅に向上しています。

テールランプとリアデザインの違い

リアビューでも後期型はデザインが刷新されています。LEDコンビネーションランプの採用により、夜間の存在感が大幅にアップしました。

前期型は電球式でやや古さを感じさせる印象がある一方、後期は先進的なイメージを演出しています。

ボディカラーの追加・廃止変更点

ボディカラーにも変更があり、後期型では新たに「グレーメタリック」や「ダークレッドマイカ」が追加されました。

一方で、前期型で設定されていた一部カラー(シルバーメタリックなど)は廃止されています。カラー選びによって中古車市場の流通量にも差があります。

エアロパーツやモデリスタの装着例

スポーティ仕様の「Sグレード」では、前後バンパーやサイドステップがエアロデザインとなっており、特に後期型はよりアグレッシブな印象です。

さらに、モデリスタやTRDなどの純正オプションパーツも後期型では充実しており、カスタムベースとしての人気も高いです。

アルミホイールデザインの差異

ホイールデザインにも違いがあります。前期型ではシンプルな10スポークデザインが中心でしたが、後期型では切削加工を施したスポーティなデザインに変更されています。

特に「240S」「350S」の純正18インチホイールは、高級感とスポーティさを両立しており、見た目の印象を大きく左右する要素です。

内装(インテリア)の違いと快適性の進化

内装(インテリア)の違いと快適性の進化

シート素材・色味・質感の違い

アルファード20前期と後期では、シートのデザインと素材に変更があります。後期型ではファブリック素材の質感が向上し、上位グレードでは本革シートの質感もより上品になっています。

前期ではベージュ系が主流でしたが、後期ではブラック系のカラーリングも増え、落ち着いた高級感を演出しています。

インパネ・メーター類のデザイン変更

後期型ではインパネ全体の配色が変更され、ウッドパネルの色味が濃くなりました。加えて、メーター内の文字表示が見やすくなり、ナビ周辺のスイッチ配置も改良されています。

使い勝手とデザイン性の両面で、後期型の方が現代的な印象を受けます。

ステアリング周りの機能追加

後期モデルでは、ステアリングにオーディオコントロールスイッチが標準化されたグレードが増えています。また、上位グレードではクルーズコントロールも装備され、運転中の利便性が大きく向上しました。

ウッドコンビステアリングの質感も改善されており、見た目にも高級感があります。

天井・照明・オーディオまわりの改善点

後期型では、天井のルーフライニングに遮音材が追加され、室内の静粛性が向上しました。また、LEDルームランプの採用により、夜間の車内照明がより明るく、省電力になっています。

純正オーディオの性能も改善され、ナビとの連動性も高まっています。

後期型での静粛性・快適性の向上

後期モデルでは遮音材の追加に加え、ドアやフロアの制振処理が強化されました。実際にオーナーの声でも、「高速走行時の風切り音が少ない」「後部座席でも静か」といった評価が多く見られます。

静粛性にこだわる方には、後期型を選ぶメリットが大きいと言えます。

装備・安全性能の違い:後期で進化した装備は?

装備・安全性能の違い:後期で進化した装備は?

後期に追加された安全装備(VSC、TRCなど)

アルファード20後期では、ビークルスタビリティコントロール(VSC)トラクションコントロール(TRC)が全車標準装備になりました。これにより、滑りやすい路面でも安定した走行が可能です。

前期型では未搭載のグレードもあり、雪道や雨天時の安全性に差があります。

前期とのナビ・モニター機能の比較

後期型ではメーカーオプションのナビが進化し、地デジ対応・Bluetooth・USB入力などに対応しました。

前期型はワンセグ止まりのケースも多く、最新機器との連携性に難があるため注意が必要です。

電動スライドドア・パワーバックドアの違い

後期では両側電動スライドドアが主流となり、パワーバックドアも一部グレードで標準化されました。

前期では片側のみ電動、または手動仕様の中古車も多いため、購入時は装備の確認が必須です。

バックカメラ・駐車支援機能の進化

後期型では、バックガイドモニターの画質や案内線表示が改善されています。一部車両ではサイドカメラやフロントモニターとの連携も可能です。

前期型はモニターが小さく、死角確認に不安が残る設計となっているため、駐車サポートを重視する方は後期がおすすめです。

オートクルーズ・運転支援系の差

後期ではオートクルーズ機能がより多くのグレードに搭載されました。長距離移動時の疲労軽減に大きく貢献します。

ただし、自動ブレーキや車線逸脱警報といった先進運転支援機能は未搭載であり、

最新の安全技術を求めるなら30系以降を検討すべき

です。

走行性能・エンジン・燃費の違いを比較

走行性能・エンジン・燃費の違いを比較

前期と後期のパワートレイン比較

アルファード20系のエンジンは、前期・後期ともに2.4L直列4気筒(2AZ-FE)と3.5L V6(2GR-FE)が用意されています。スペック上の出力に大きな変化はありませんが、後期ではエンジン制御が最適化され、発進時のレスポンスが改善されています。

エンジン型式の変更と走行感の差

エンジン型式そのものは変わりませんが、後期ではアイドリングの振動低減やトルク感の改善が図られています。特にV6モデルでは、高速合流や追い越し時のスムーズさに差を感じるという声も多いです。

トランスミッションの進化ポイント

前期型は4速AT(3.5L)またはCVT(2.4L)を採用しており、後期型でも基本構成は同じですが、制御プログラムが刷新されています。

これにより、変速ショックの低減やエンジン回転数の最適化が実現し、実用域での快適性が向上しました。

燃費性能はどれくらい変わった?

燃費については以下のとおりです(カタログ値):

グレード 前期(km/L) 後期(km/L)
2.4L(FF) 11.6 12.0
3.5L(FF) 9.1 9.5
ハイブリッド 16.2 16.5

数値的な差はわずかですが、後期ではエコ運転モードの追加などにより、実燃費でも1〜1.5km/Lほど改善したという報告があります。

高速走行や街乗りでの実燃費レビュー

ユーザーの声を集めると、2.4Lモデルでは街乗りで平均8〜9km/L、高速では11〜13km/Lという声が多く見られます。

後期型では遮音性やトランスミッション制御の進化により、長距離運転時のストレス軽減が実感できます。ファミリー層からも「後席でも疲れにくい」と高評価です。

中古車購入時の注意点と狙い目は?

中古車購入時の注意点と狙い目は?

中古価格の相場:前期と後期の差

中古市場では、前期型が50〜120万円、後期型が80〜180万円程度で取引されています(2025年時点)。年式・走行距離・グレードによって価格差が大きいのが特徴です。

同グレードで比較すると、後期の方が10〜30万円ほど高くなる傾向にあります。

故障しやすいポイントとリスク

アルファード20系は全体的に信頼性が高いですが、電動スライドドアの故障や、オイル漏れ・CVTトラブルは一定の報告があります。

特に前期型で走行距離が10万kmを超えている個体は、定期点検の記録簿を確認して購入するのが安心です。

年式・走行距離別のコスパ比較

狙い目は、後期型の最終年式(2014~2015年)で走行距離が7万km以下の車両です。相場は150万円前後ですが、新車感を残しつつ価格が下がるラインとして人気があります。

逆に前期型で10年以上経過・10万km超えの車両は、安くても整備履歴のチェックが必須です。

前期を選ぶべき人・後期を選ぶべき人

費用を抑えたい方、DIY整備が得意な方には前期型も選択肢になります。一方、見た目の新しさや装備重視なら後期型一択です。

  • 前期型:通勤やセカンドカーに最適
  • 後期型:家族での長距離移動やレジャー向き

車検・維持費の観点から見る選び方

20系は自動車税が39,500円(2.4L)~58,000円(3.5L)とやや高めです。加えて、3.5Lは重量税・燃費も不利なため、維持費を抑えたいなら2.4L後期がバランス良好です。

購入時は本体価格だけでなく、今後の維持費も必ず考慮しましょう。

よくある質問(FAQ)|アルファード20前期と後期の違い

よくある質問(FAQ)|アルファード20前期と後期の違い

アルファード20前期と後期で見た目の違いはすぐ分かる?

はい、フロントグリルやヘッドライト形状の違いで外観の印象が明確に異なります。後期型はメッキパーツが増え、より迫力あるデザインとなっており、車に詳しくない方でも違いに気づくレベルです。

内装の質感はどちらが上?

後期型の方がインテリアの質感は高めです。シート素材の改良や木目調パネルの配色変更などが行われており、より高級感を感じやすくなっています。実際に中古車展示場で見比べたユーザーからも好評です。

ファミリーカーとしておすすめなのはどっち?

後期型がよりおすすめです。両側電動スライドドアや安全装備の充実により、小さな子どもがいる家庭でも安心して使える仕様が増えています。また、燃費性能や静粛性も改善されている点が支持されています。

売却時のリセールバリューに差はある?

はい、リセールバリューには明確な差があります。2025年現在では、後期型は前期より10〜30万円高値で取引される傾向があります。特に最終年式・低走行の後期モデルは査定評価が高いです。

走行性能に大きな違いはある?

パワートレイン自体は同じですが、後期型は制御プログラムの見直しによりレスポンスが向上しています。トランスミッションのスムーズさや静粛性の面でも後期型が優れており、体感としては快適さに差を感じるケースが多いです。

20前期と後期、買うならどっちが正解?

予算と用途によりますが、

予算に余裕があるなら後期型がおすすめです。

装備・快適性・安全性能すべての面で進化しており、中古車としての満足度が高いです。一方、短距離使用や予算重視なら、状態の良い前期型も選択肢に入ります。

まとめ:アルファード20前期・後期の違いを正しく理解して納得の一台を選ぼう

まとめ:アルファード20前期・後期の違いを正しく理解して納得の一台を選ぼう

アルファード20系は、前期と後期で外観や装備、安全性能に多くの違いがあります。特に後期型ではフロントデザインの変更、安全装備の充実、インテリアの質感向上などが施されており、快適性と機能性の両立が実現されています。

一方で、前期型は価格が安く、装備の少なさを許容できるのであれば、コストパフォーマンスの高い選択肢となります。特に走行距離が少なく、整備記録がしっかりした個体を選べば、十分満足できるでしょう。

中古車選びでは、年式・グレード・走行距離だけでなく、装備や車両状態の見極めも大切です。事前に前期・後期の違いを把握しておくことで、自分に合った最適な1台を選ぶ手助けとなります。

  • 後期型は装備・安全性・静粛性で有利
  • 前期型は価格が安く狙い目も多い
  • 中古市場の流通量や相場にも注目
  • 維持費やリセールバリューも比較材料に

価格だけで決めるのではなく、使用目的や重視したいポイントを明確にした上で、じっくり比較・検討することが後悔しないポイントです。

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