【徹底比較】エルグランドとアルファードの違いとは?購入前に知るべき7項目
エルグランドとアルファード、どっちが自分に合う?
高級ミニバンを検討する上で、「エルグランド」と「アルファード」のどちらが最適かは、多くの人が直面する悩みです。価格帯やサイズが似ているだけに、違いが分かりにくく、決断を迷わせます。
結論から言えば、使う目的や重視するポイントによってベストな選択は変わるということです。たとえば、走行性能を重視する人にはエルグランド、快適性やブランド力を求める人にはアルファードが人気という傾向があります。
この記事では、具体的なスペック比較や安全性能、内装の違いまでを分かりやすく解説し、どちらが自分に合っているかを判断できるようにサポートします。
車選びで後悔しないためには、表面的な比較ではなく、目的に応じた視点での違いを知ることが大切です。
この記事で分かること
- エルグランドとアルファードの基本スペックと違い
- 内装・装備の快適性や質感の比較ポイント
- 安全性能と先進運転支援機能の差
- 価格と維持費、リセールバリューの実態
- 用途別で選ぶおすすめモデルの考え方
【基本スペック比較】サイズ・乗車定員・燃費性能
ボディサイズの違いは?駐車しやすさにも影響
エルグランドとアルファードの全長・全幅・全高を比較すると、アルファードの方がやや大きめです。特に全高が高く、車内空間のゆとりに寄与しています。
モデル名 | 全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|---|
エルグランド | 4,950mm | 1,850mm | 1,815mm |
アルファード | 4,995mm | 1,850mm | 1,935mm |
都市部の立体駐車場では、エルグランドの方が駐車しやすいという声もあります。
乗車定員とシートレイアウトの比較
両車とも7人乗り・8人乗り仕様があり、ファミリーや送迎用途に人気です。アルファードはエグゼクティブラウンジ仕様でセパレートシートが採用され、後席の快適性が特に高評価です。
- エルグランド:2列目ベンチ or キャプテンシート
- アルファード:エグゼクティブパワーシート搭載モデルあり
エンジン性能と燃費の実力差
エルグランドはV6 3.5L、アルファードは2.5L・3.5L・ハイブリッドの展開です。加速性能ではエルグランドが優勢ですが、燃費面ではアルファードの方が効率的です。
エルグランドは2025年にフルモデルチェンジが予定されており、燃費性能の改善が期待されています。
ハイブリッド車の有無とその性能
アルファードには燃費性能の高い2.5Lハイブリッドモデルがあります。燃費は18.4km/Lと高水準で、街乗りや渋滞時にも優れた効率を発揮します。一方、エルグランドには現行モデルにハイブリッド設定がありません。
重量・取り回しのしやすさの違い
重量は両車とも2,000kg前後ですが、最小回転半径はアルファードがやや大きめです。取り回しの良さではエルグランドに分があります。
- エルグランド:約5.7m
- アルファード:約5.9m
狭い道路や駐車場での使いやすさを重視する方には、エルグランドの取り回し性能が評価されています。
【内装・装備の違い】高級感と快適性を徹底比較
内装デザインの質感と素材の違い
アルファードは上質なウッドパネルや本革シートを採用し、高級サルーンのような内装が魅力です。エルグランドも重厚感のあるデザインですが、ややスポーティな印象が強いです。
「静寂な移動空間」を求めるユーザーにはアルファードが好評で、実際にユーザーレビューでも「車内に入った瞬間、ホテルのような空間だった」との声が多数見られます。
シートの快適性と機能性(リクライニング、オットマン等)
アルファードにはエグゼクティブラウンジという上位グレードがあり、電動オットマンやシートヒーターが搭載されています。一方、エルグランドも2列目キャプテンシートに快適装備がありますが、アルファードの方が装備は豊富です。
- アルファード:オットマン、電動リクライニング、シートベンチレーション
- エルグランド:手動リクライニング、シートヒーター(グレードにより)
ナビ・ディスプレイ・エンタメ装備の比較
アルファードは12.3インチの大型ナビを搭載し、後席には天井吊り下げモニターも標準設定(グレードによる)されています。エルグランドはやや小型のナビが主流で、エンタメ性能ではアルファードが一歩リードです。
また、トヨタの「T-Connectナビ」はオンライン連携機能もあり、スマホ連携の使いやすさも高評価です。
静粛性・乗り心地の差
静粛性はアルファードが優れていると評価されています。実際、遮音ガラスや吸音材の量が多く、高速走行時でも会話がしやすいという声があります。エルグランドもV6エンジンのスムーズな音が特徴ですが、音の進入は若干多めです。
静音性を重視する方は、アルファードのハイブリッドモデルがおすすめです。
収納スペースの使いやすさ
収納スペースの数では大きな差はありませんが、アルファードは床下収納や大型コンソールが充実しています。エルグランドも荷室容量は十分ですが、開口部がやや高めのため、重い荷物の出し入れに不便を感じることもあります。
- アルファード:床下収納・2列目下部収納あり
- エルグランド:奥行きは広いが高さに制限あり
【安全性能の比較】家族で乗るならどっちが安心?
トヨタ・セーフティセンスと日産・プロパイロットの違い
アルファードにはトヨタ・セーフティセンス、エルグランドには日産・プロパイロットが搭載されています。両者は自動ブレーキや車線維持支援などを備えていますが、アルファードの方が機能のカバー範囲が広いです。
たとえば高速道路の全車速追従機能では、アルファードがより自然な加減速を実現しており、長距離運転時の疲労軽減に貢献しています。
衝突被害軽減ブレーキの性能比較
どちらも歩行者検知機能付き自動ブレーキを備えていますが、アルファードの検知範囲がより広いという評価があります。特に夜間の視認性能に優れており、実際の事故回避性能にも差が出ています。
国土交通省のJNCAP評価において、アルファードは最高ランクのASV+++を取得しています。
車線維持支援・自動運転支援の違い
アルファードは「レーンキープアシスト」、エルグランドは「インテリジェントLI(車線逸脱防止支援)」を搭載しています。どちらも運転負荷を軽減する装備ですが、アルファードのシステムの方が応答性と精度が高いと感じるユーザーが多いです。
ただし、いずれも完全な自動運転ではないため、過信は禁物です。
駐車支援システムの機能性
アルファードは「アドバンストパーク」による自動駐車機能を搭載し、ステアリングだけでなくアクセル・ブレーキ操作も自動化されています。エルグランドは「インテリジェントアラウンドビューモニター」で視覚的なサポートを提供します。
- アルファード:自動駐車(並列・縦列)対応
- エルグランド:全周囲カメラで死角を補助
子ども連れに嬉しい安全装備とは?
アルファードは後席のシートベルト未装着警告や、チャイルドロックの自動制御機能など、ファミリー向けの安全性が充実しています。エルグランドもISO FIX対応チャイルドシート固定具などを備えており、基本性能に遜色はありません。
ドアの挟み込み防止機能や後方接近警報など、細かな配慮に差が出ています。
【価格と維持費】トータルコストで考える選び方
新車価格帯の違いとグレード比較
アルファードの新車価格は約540万円〜870万円、エルグランドは約440万円〜610万円と、全体的にアルファードの方が高価格帯です。グレードの選択肢もアルファードの方が豊富で、上級モデルではより高級装備が充実しています。
コストパフォーマンスを重視するなら、エルグランドの中間グレードが人気です。
中古車相場の比較(2024年最新情報)
2024年時点での中古市場では、エルグランドは3年落ちで約250〜350万円、アルファードは同条件で約400〜600万円と大きな差があります。アルファードは人気の高さゆえに中古価格も高止まりしています。
- エルグランド(2019年式):約290万円
- アルファード(2019年式):約470万円
予算重視の方には、エルグランドの中古車が選ばれる傾向があります。
維持費(税金・保険・車検)の違い
維持費は大きな差ではありませんが、排気量の違いによりエルグランド(V6 3.5L)の自動車税がやや高額になります。一方、アルファードは2.5Lモデルを選べば税金面で優位です。
- エルグランド:自動車税 66,500円(3.5L)
- アルファード:自動車税 45,000円(2.5L)
また、車検費用や保険料もアルファードの方が高くなる傾向にあります。
燃費から見たランニングコスト
燃費性能は、アルファード(ハイブリッドモデル)がおよそ18.4km/L、エルグランドは8.9〜10.0km/Lとされています。この違いは、年間走行距離が多いほどランニングコストに大きく影響します。
ガソリン代を抑えたい方には、アルファードのハイブリッド車が長期的に見て有利です。
リセールバリューの違いとその理由
アルファードは国内外での人気が高く、リセールバリューが非常に高いことが特徴です。購入から3年後の残価率は70%前後と言われており、中古市場でも需要が継続しています。
一方、エルグランドは残価率が50%以下とされており、再販価格に差が出るのが現実です。「将来の売却も視野に入れている方」はアルファードが適しています。
【実際のオーナーの声】満足度と後悔ポイント
エルグランドオーナーのリアルな口コミ
エルグランドオーナーからは「走行安定性が高く、高速道路でも安心感がある」との声が多く寄せられています。特にV6エンジンの滑らかさは好評で、「加速がスムーズでストレスがない」と評価されています。
一方で、「燃費が思ったより伸びない」「ハイブリッドが選べないのが残念」という指摘もあります。
アルファードオーナーのリアルな口コミ
アルファードオーナーからは「内装の高級感と静粛性に満足している」というコメントが多く見られます。特にファミリー層からは「子どもが車内でよく寝てくれるほど快適」との評価もあります。
ただし、「人気がありすぎて納車待ちが長かった」「サイズが大きくて狭い駐車場では扱いにくい」といった不満点も見受けられます。
満足しているポイントと理由
両車に共通する満足点としては、以下のような点が挙げられます。
- ゆとりある室内空間
- 長距離ドライブでの快適性
- 2列目シートの快適性と装備の充実度
特にアルファードのエグゼクティブラウンジでは「まるでファーストクラス」と評されるほどの満足度を誇ります。
後悔・改善してほしい点は?
エルグランドでは「先進安全機能が他社に比べて見劣りする」との声があり、安全装備の強化を望むユーザーが多数います。また、モデルサイクルが長く、内装がやや古く感じるという指摘も。
アルファードでは「価格が高くなりすぎた」「維持費が重い」といったコスト面の不満が目立ちます。
家族や長距離移動での使い勝手の違い
ファミリーカーとしての使い勝手では、アルファードの電動スライドドアや後席エアコン操作機能が高評価です。後席独立エアコンや大型モニターなど、家族全員が快適に過ごせる設計が魅力です。
エルグランドも3列目シートの可動域が広く、大人でも十分に乗車可能なスペースがあります。荷室容量も十分で、長距離旅行にも対応可能です。
【用途別おすすめ】どんな人にどちらが向いている?
子育て世代に向いているのはどっち?
ファミリー層にはアルファードが特におすすめです。理由は後席独立エアコン、大型モニター、静粛性の高さといった子どもとの長時間移動に嬉しい装備がそろっているためです。
また、チャイルドロックやスライドドアの自動ロック機能も安心材料として評価されています。
ビジネス送迎やVIP用途には?
ビジネス用途には、アルファードのエグゼクティブラウンジが適しています。広い2列目シート、上質な本革内装、電動オットマンなどにより「移動オフィス」としても活躍します。
エルグランドも上級仕様では高級感があるものの、現行モデルではやや設計が古く、接客・送迎シーンでは見劣りすることがあります。
キャンプ・アウトドアで活躍するのは?
荷室の使い勝手や走行性能を重視するならエルグランドが適しています。全高が抑えられており、ルーフキャリア設置や山道での運転に有利です。
また、3列目シートをフラットに倒すことで大容量の荷室が確保でき、キャンプ用品の収納にも柔軟に対応できます。
長距離ドライブ・旅行向きはどちら?
長距離移動では、静音性と燃費に優れるアルファード(ハイブリッド)が快適です。クルーズコントロールや運転支援機能も充実しており、運転者の疲労軽減にも寄与します。
一方、エルグランドはパワフルなV6エンジンによる加速性能が魅力で、高速道路での合流や追い越しがスムーズです。
コスパ重視派におすすめなのは?
コストパフォーマンスを優先する方にはエルグランドが有力です。新車価格・中古車相場ともに比較的手ごろで、多くの装備を価格以上に楽しめる点が魅力です。
ただし、リセールバリューや燃費を重視するなら、初期費用が高くてもアルファードを選んだ方がトータルでお得になるケースもあります。
よくある質問(FAQ)
エルグランドとアルファード、どちらが売れている?
2024年現在、販売台数ではアルファードが圧倒的にリードしています。月間販売台数は平均1万台を超えることもあり、人気の高さがうかがえます。一方のエルグランドは数千台規模で推移しており、モデルサイクルの長さが影響しています。
ファミリーカーとして安全性が高いのは?
総合的な安全性では、アルファードが優勢です。Toyota Safety Senseが全グレードに標準装備され、歩行者検知ブレーキや車線維持支援などが強化されています。エルグランドも基本的な安全装備は整っていますが、グレードにより機能差があります。
エルグランドはフルモデルチェンジする予定はある?
エルグランドは2025年中のフルモデルチェンジが有力視されています。日産からの公式発表は未定ですが、新型ハイブリッドシステムや先進運転支援技術の搭載が噂されています。現行モデルの登場は2010年と長寿命なため、注目度が高まっています。
アルファードはなぜ人気なの?
高級感・快適性・ブランド力の3点が人気の理由です。特に法人需要や子育て世代からの支持が厚く、「アルファードなら間違いない」という信頼感があります。また、リセールバリューの高さも購入後の満足度に大きく影響しています。
エルグランドの中古価格が安い理由は?
理由としては「モデルが古い」「需要が限定的」「ハイブリッド非搭載」などが挙げられます。中古市場では年式の割に価格が安定しており、コスパ重視のユーザーには穴場的な存在です。
ただし、安全装備や燃費性能は最新車に比べて劣る可能性があるため、購入前の確認が重要です。
トヨタと日産、ディーラー対応の違いは?
トヨタはディーラー網が広く、全国どこでも均一なサービスが受けやすいことが強みです。一方、日産は店舗数がやや少なめですが、アフターサービスやキャンペーンに地域性があります。担当者の対応も含めて、実際に来店して比較するのがおすすめです。
まとめ:エルグランドとアルファードの違いを理解して後悔しない選択を
エルグランドとアルファードは、どちらも高級ミニバンの代表格として多くのユーザーから支持されています。しかし、実際に比較してみると「価格」「装備」「安全性能」「燃費」「リセールバリュー」など、多くの項目で明確な違いがあることが分かります。
選ぶポイントは以下のとおりです。
- 高級感とブランド力を求めるならアルファード
- 走行性能やコスパ重視ならエルグランド
- 安全装備や燃費性能で選ぶならアルファードのハイブリッド
- 中古車市場での価格メリットを狙うならエルグランド
どちらにも魅力があり、用途やライフスタイルに合った選択が重要です。
流行や見た目だけで判断せず、実際の使い方や維持費を冷静に見極めることが後悔しないコツです。
この記事を参考にして、あなたにぴったりの一台を見つけてください。
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