ハリアーとCX-60を比較する前に知っておきたい基本情報

トヨタ・ハリアーマツダ・CX-60は、どちらも国産SUV市場で高い人気を誇るモデルです。どちらを選ぶべきか迷う人は多く、特に「燃費」「価格」「走行性能」の違いが購入の決め手になります。この記事では、両車の特徴を客観的に比較し、ライフスタイルに合った選び方を解説します。

ハリアーは上質感と静粛性に優れ、街乗りや長距離ドライブでも快適な乗り心地が魅力です。一方、CX-60はマツダの新世代プラットフォームを採用し、走る楽しさと力強い加速性能を重視したモデルとして注目されています。デザイン面でも「上品さのハリアー」か「スポーティなCX-60」かで印象が大きく異なります。

選び方のポイントは、燃費や価格だけでなく、自分がどんな場面で車を使うかを明確にすることです。家族でのドライブ、通勤、アウトドアなど、目的に合わせた比較をすることで、後悔のない選択ができます。

この記事で分かること

  • ハリアーとCX-60の基本スペックと特徴の違い
  • 燃費・価格・走行性能の実力を徹底比較
  • 乗り心地やデザインの評価ポイント
  • 安全性能や装備面での差
  • どちらを選ぶべきかの判断基準

トヨタ・ハリアーとマツダ・CX-60のスペック比較

ハリアーとCX-60のスペックを比較すると、サイズやエンジン性能、装備内容に明確な違いが見えてきます。どちらもミドルサイズSUVとして人気ですが、快適性を重視するならハリアー、走行性能を求めるならCX-60という傾向が強いです。両モデルの特徴を正しく理解することで、自分に合った1台を選べます。

ボディサイズやエンジンの種類など、カタログスペック上の数字はもちろん、実際の走行フィールにも大きな違いがあります。特に車重とエンジン特性の差が燃費や加速感に影響するため、この点は購入前にチェックしておきたいポイントです。

サイズ・ボディタイプ・室内空間の違い

ハリアーは全長4,740mm、CX-60は4,745mmとサイズはほぼ同等ですが、幅と高さに違いがあります。ハリアーは都市型SUVらしいスタイリッシュなフォルムが特徴で、CX-60はワイドな設計により安定感があります。室内空間では、ハリアーの後席足元が広めで快適性が高いです。

  • ハリアー:後席足元が広く、静粛性に優れる
  • CX-60:運転席周りの操作性とホールド感が高い
項目 ハリアー CX-60
全長×全幅×全高 4,740×1,855×1,660mm 4,745×1,890×1,685mm
ホイールベース 2,690mm 2,870mm
車重 1,620〜1,750kg 1,710〜1,940kg

エンジンラインナップとハイブリッドシステム

ハリアーは2.0Lガソリンと2.5Lハイブリッドを採用しています。一方、CX-60は直列6気筒3.3LディーゼルとPHEV(プラグインハイブリッド)を展開し、よりパワフルな選択肢があります。燃費重視ならハリアー、走りを楽しむならCX-60が向いています。

  • ハリアー:静粛性の高いハイブリッドが好評
  • CX-60:直6ディーゼルがトルクフルで力強い

駆動方式(2WD・4WD)の違い

どちらの車も2WDと4WDを設定していますが、走行性能に関してはCX-60の方が本格派です。マツダの「i-ACTIV AWD」は高精度な制御を実現し、雪道や悪路にも強いのが特徴です。ハリアーは「E-Four」方式で、燃費と安定性をバランスよく両立しています。

  • ハリアー:E-Fourで燃費と走行安定性を両立
  • CX-60:i-ACTIV AWDで高いトラクション性能

グレード構成と装備内容の比較

ハリアーはZ、G、Sの3グレード展開で、Zが最も人気です。CX-60は25S、XD、PHEVなど多彩なラインナップを持ち、カスタマイズの幅が広いのが特徴です。内装の質感や快適装備はハリアーが一枚上ですが、CX-60は最新技術の採用で先進性が際立ちます。

項目 ハリアー CX-60
主なグレード S / G / Z 25S / XD / PHEV
安全装備 Toyota Safety Sense i-ACTIVSENSE
主な快適装備 パノラマルーフ、電動シート、静粛設計 BOSEサウンド、ヘッドアップディスプレイ

ハリアーとCX-60の燃費性能を徹底比較

SUV選びで最も重視されるのが燃費性能です。トヨタ・ハリアーとマツダ・CX-60はどちらも最新技術を搭載していますが、走行環境やエンジンタイプによって燃費の傾向が異なります。実際のユーザーレビューでも、街乗りと高速での違いが明確に表れています。購入前にそれぞれの特性を知ることで、維持費を抑えた賢い選択ができます。

カタログ燃費だけで判断せず、実燃費データや走行シーン別の比較も重要です。同じSUVでも燃費差は年間数万円の維持費に直結するため、ライフスタイルに合った選び方を意識しましょう。

ガソリン車・ハイブリッド車の実燃費データ

ハリアーのハイブリッドモデルは平均20.5km/L前後と高水準で、特に市街地走行での燃費性能が優れています。一方CX-60はディーゼルエンジン搭載モデルが多く、平均16〜18km/Lを記録。走行距離が長いユーザーにとっては燃料単価の安さも魅力です。

  • ハリアーハイブリッド:実燃費20.0〜21.0km/L
  • ハリアーガソリン:実燃費13〜15km/L
  • CX-60ディーゼル:実燃費16〜18km/L
  • CX-60 PHEV:EV走行中心で25km/L超も可能
モデル カタログ燃費(WLTC) 実燃費目安 燃料種別
ハリアー(ガソリン) 15.4km/L 13.0km/L レギュラー
ハリアー(ハイブリッド) 22.3km/L 20.5km/L レギュラー
CX-60(ディーゼル) 19.8km/L 17.0km/L 軽油
CX-60(PHEV) 18.3km/L+EV航続68km 25km/L相当 ハイオク

WLTCモード燃費と実走行での差

カタログ燃費(WLTCモード)は理想的な走行条件で測定されるため、実際の環境では10〜20%程度低下するケースが多いです。ハリアーはハイブリッド制御が優れており、市街地での再現率が高いのに対し、CX-60はディーゼル特有のトルクで高速燃費が安定しています。短距離中心ならハリアー、長距離通勤ならCX-60が有利です。

高速・市街地・郊外での燃費の傾向

環境別に見ると、ハリアーは市街地17km/L、高速23km/L、CX-60は市街地15km/L、高速20km/Lが平均です。渋滞や信号の多いエリアではハイブリッドが圧倒的に有利であり、通勤距離が短いユーザーにはハリアーをおすすめします。一方、高速走行メインならCX-60のディーゼルが経済的です。

  • 市街地走行:ハリアーが約15%有利
  • 高速走行:CX-60が安定燃費でリード
  • 郊外走行:両者ほぼ同等(18〜19km/L)

燃費を左右する要因と維持費の目安

燃費には走り方・タイヤ空気圧・積載量などが影響します。ユーザー調査によると、ハリアーの平均年間燃料費は約11万円、CX-60は軽油の安さで約9万円に抑えられます。年間2万円以上の差が生じるケースもあり、長期的なコストを考えるならCX-60が優位です。

  • ハリアー:燃費安定・静粛性高いが燃料コスト高め
  • CX-60:軽油でコスト安・長距離向き
  • 定期的なメンテナンスで5〜10%燃費改善可

ハリアーとCX-60の価格・コスパ比較

車の購入を検討する際、最も気になるのが価格とコストパフォーマンスです。トヨタ・ハリアーとマツダ・CX-60は同じミドルSUV市場に位置しますが、グレード構成や装備内容、リセールバリューに大きな違いがあります。単純な価格差だけでなく、総合的なコストを見極めることで、より満足度の高い選択ができます。

ハリアーは高級感と安定したリセールを武器に、CX-60は走行性能に対するコスト効率で勝負しています。同価格帯でも重視するポイントによって「お得」と感じる部分が異なるため、自分の用途に合った判断が重要です。

新車価格帯とグレード別価格差

ハリアーの価格は約3,200,000〜5,200,000円、CX-60は約3,100,000〜6,300,000円と、全体的にCX-60の方が価格レンジが広めです。特にPHEVモデルはCX-60のみの設定で、補助金を含めると実質的な差は小さくなります。同クラス比較ではハリアーの方が装備込みで割安という声もあります。

  • ハリアー:3,200,000〜5,200,000円(ハイブリッドZが人気)
  • CX-60:3,100,000〜6,300,000円(PHEV上級グレードが高額)
項目 ハリアー CX-60
価格帯 約320〜520万円 約310〜630万円
主力グレード ハイブリッドZ XD-HYBRID、PHEV Premium
補助金対象 対象外 PHEVモデル対象(約40万円)

オプション装備と価格上昇の傾向

ハリアーは標準装備が充実しており、メーカーオプションの追加費用は平均20万円前後です。対してCX-60はBOSEサウンドや本革シートなどの快適装備を選ぶと、+40〜60万円程度のアップになる傾向があります。トータル価格を抑えたいならハリアー、上質な体験を求めるならCX-60です。

  • ハリアー:Zグレードで装備完結するケースが多い
  • CX-60:PHEVで装備の自由度が高いが費用増加

リセールバリュー(残価率)の比較

リセールバリューでは、ハリアーが3年後残価率約65〜70%と高い水準を維持しています。CX-60は登場間もないため実績が少ないものの、マツダ車としては高めの約55〜60%を記録。中古市場ではハリアーの人気が依然として強いため、長期保有でも安心です。

  • ハリアー:残価率65〜70%(高いブランド評価)
  • CX-60:残価率55〜60%(新モデルのため今後上昇余地あり)

維持費・税金・保険料の総合コスト

燃費や税金を含めた年間維持費を比較すると、ハリアーは約14万円、CX-60はディーゼルモデルで約12万円、PHEVで約10万円前後に収まります。燃料代と補助金を考慮するとCX-60が経済的ですが、保険料やメンテナンス費ではハリアーが優れています。

項目 ハリアー CX-60
年間燃料費 約11〜13万円 約9〜12万円
自動車税 約36,000円 約39,500円
保険料(目安) 約7万円 約7.5万円

走行性能・乗り心地・静粛性の違いを検証

トヨタ・ハリアーとマツダ・CX-60はどちらも高級SUVとして走行性能と快適性を両立していますが、開発コンセプトの違いにより走りの性格が異なります。ハリアーは「滑らかで上品な走り」、CX-60は「ドライバー中心のスポーティな走り」を重視しています。実際の試乗データやユーザーの口コミをもとに、その違いを具体的に見ていきます。

加速感、安定性、静粛性のいずれも高いレベルにありますが、どの性能を重視するかで最適な選択は変わる点に注意が必要です。

エンジン出力・トルク・加速性能の比較

ハリアーの2.5Lハイブリッドはシステム最高出力218psを発揮し、スムーズで静かな加速が特徴です。一方、CX-60の直列6気筒3.3Lディーゼルターボは最高出力231ps、最大トルク50.0kgmを誇り、低速域から力強く加速します。加速性能ではCX-60が優勢ですが、静粛性や滑らかさはハリアーが上回ります。

  • ハリアー:218ps(2.5Lハイブリッド)
  • CX-60:231ps(3.3Lディーゼル)
  • 加速感:CX-60は踏み込みに即応、ハリアーは静かな伸び
項目 ハリアー CX-60
最高出力 218ps(2.5L HV) 231ps(3.3L Diesel)
最大トルク 22.5kgm 50.0kgm
0-100km/h加速 約8.0秒 約7.3秒

乗り心地・サスペンション特性

ハリアーはダンピングの効いた上質な乗り心地で、段差や荒れた路面でも快適です。サスペンションはやや柔らかめに設定され、街乗りや長距離ドライブでも疲れにくい特性です。一方CX-60は欧州車に近い引き締まった乗り味で、スポーティなハンドリングを楽しめる点が魅力です。

  • ハリアー:しなやかで上質な乗り心地
  • CX-60:やや硬めだが操縦安定性が高い
  • ロングドライブにはハリアー、ワインディングにはCX-60

高速安定性とコーナリング性能

CX-60はFRベースのプラットフォームを採用しており、高速域でも直進安定性が非常に高いです。重心が低く、コーナーでの挙動も自然です。ハリアーはFFベースながらも電子制御サスペンションの効果で安定感があり、高速走行でも不安のない仕上がりとなっています。運転の楽しさを求めるならCX-60、安定した安心感を求めるならハリアーです。

  • ハリアー:電子制御サスペンションで安定感重視
  • CX-60:FRレイアウトによる重量バランスの良さ

静粛性・振動対策の違い

ハリアーは高遮音ガラスや吸音材を多用し、アイドリング時のノイズを徹底的に抑えています。ユーザーからも「高速でも会話がしやすい」と好評です。CX-60はディーゼル特有の音を抑える工夫が施されており、力強さと静粛性のバランスが取れています。ただし、エンジン始動時の振動はハリアーの方が穏やかです。

項目 ハリアー CX-60
静粛性 非常に高い(HV特有の静けさ) 高い(ディーゼルでも抑制良好)
エンジン振動 ほぼ感じない 低速時にわずかにあり
防音構造 高遮音ガラス・吸音材多数 車体剛性と遮音素材で抑制

内装・デザイン・快適装備の比較

SUVを選ぶ際、見た目の印象や室内の質感は満足度を大きく左右するポイントです。トヨタ・ハリアーとマツダ・CX-60はどちらも上質なデザインを誇りますが、方向性が異なります。ハリアーは高級感・静粛性を重視し、CX-60は「運転する楽しさ」を意識したドライバー中心設計です。細部のデザインや装備の違いを比較してみましょう。

内装の雰囲気や素材の質感、操作性など、どれも一見似ていますが、実際に座ると「心地よさの方向性」がまったく異なることに気づきます。

インテリアデザインと素材の質感

ハリアーは「上質で落ち着いた空間」をテーマにしており、ソフトパッド素材やウッド調パネルを多用しています。特にZグレードの内装は、国産SUVの中でも高級車クラスと比較されるほどの仕上がりです。一方、CX-60は「匠の技」を意識したデザインで、ナッパレザーやメタル装飾を採用し、シンプルながらスポーティな印象です。

  • ハリアー:温かみのある高級感を重視
  • CX-60:機能美と洗練された直線的デザイン
項目 ハリアー CX-60
内装テーマ 上質・落ち着き・快適 モダン・スポーティ・ドライバー重視
使用素材 ソフトパッド・合皮・木目調 ナッパレザー・金属調トリム
照明演出 アンビエントライト搭載 控えめなLED間接照明

シートの座り心地と空間設計

ハリアーは厚みのあるシートと広めの後席スペースが特徴で、長距離でも疲れにくい設計です。シート表皮の柔らかさとサポート性のバランスが高く評価されています。CX-60はドライバー中心の設計で、ホールド感が強く、コーナリング中も安定した姿勢を保てます。快適性重視ならハリアー、運転姿勢重視ならCX-60です。

  • ハリアー:座面が柔らかくリラックス重視
  • CX-60:サポート性が高くスポーティ
  • 後席空間:ハリアーがやや広い

インフォテインメントシステムと操作性

ハリアーは12.3インチディスプレイを採用し、ナビやApple CarPlayなどの操作が直感的に行えます。音声認識精度も高く、走行中の操作性が優れている点が特徴です。CX-60はセンターディスプレイ+コマンダーコントロール方式で、ドライバーが目線を逸らさずに操作できます。慣れるまではハリアーが使いやすいが、CX-60は運転中の安全性に優れる設計です。

  • ハリアー:タッチ操作が中心で直感的
  • CX-60:物理ダイヤルで誤操作が少ない
  • ディスプレイサイズ:ハリアーの方が大型

収納・ラゲッジスペースの使いやすさ

ハリアーのラゲッジ容量は約409Lで、リアシートを倒すと1,045Lまで拡張可能です。CX-60は477Lとやや広く、荷室の開口部も大きいため荷物の出し入れがしやすいです。日常使いではCX-60が実用的ですが、ハリアーは電動リアゲートなどの快適装備が標準化されており、利便性の高さが魅力です。

項目 ハリアー CX-60
ラゲッジ容量(通常時) 約409L 約477L
後席倒し時 約1,045L 約1,728L
リアゲート 電動・ハンズフリー対応 電動開閉対応(上位グレード)

安全性能・先進装備の比較

トヨタ・ハリアーとマツダ・CX-60はどちらも最新の安全技術を搭載したSUVです。近年は運転支援機能の進化が著しく、単なる自動ブレーキにとどまらず、ドライバーをサポートする機能が多数導入されています。ハリアーは「トヨタセーフティセンス」、CX-60は「i-ACTIVSENSE」が採用され、どちらも高い完成度を誇ります。

両車の安全装備は多くの点で共通していますが、作動精度や快適性の方向性には明確な違いがあります。具体的にどのような差があるのかを比較していきます。

トヨタセーフティセンスとi-ACTIVSENSEの違い

ハリアーの「トヨタセーフティセンス」は、衝突回避支援やレーン逸脱警報、アダプティブクルーズコントロールを標準装備しています。システムの作動が滑らかで、都市部や渋滞時でも安心して使えるのが特徴です。一方、CX-60の「i-ACTIVSENSE」は、ドライバーの動きを検知するDMS(ドライバーモニタリング)を搭載し、居眠り運転防止にも対応しています。

  • ハリアー:制御が自然でストレスが少ない
  • CX-60:ドライバー監視機能が強力
  • どちらも自動ブレーキは最高評価を取得
項目 ハリアー CX-60
主な安全装備 トヨタセーフティセンス i-ACTIVSENSE
ドライバーモニタリング 非搭載 搭載(居眠り検知対応)
衝突回避支援 昼夜検知対応 夜間歩行者検知対応

衝突被害軽減ブレーキ・運転支援機能の精度

ハリアーはミリ波レーダーとカメラの統合制御により、歩行者や自転車にも高精度で対応します。ブレーキの作動タイミングが自然で、ドライバーへの違和感が少ないと評判です。CX-60は新世代のカメラシステムを採用しており、右左折時の車両検知にも優れています。特に交差点での安全性能に定評があります。

  • ハリアー:全車速追従式クルーズコントロール搭載
  • CX-60:交差点検知と車線維持の精度が高い
  • どちらも夜間の歩行者検知に対応

自動駐車支援・ACC・車線維持支援の実力

ハリアーは「アドバンストパーク」を採用し、ボタン1つで自動駐車が可能です。駐車時のステアリング制御が非常にスムーズで、初心者でも安心して操作できます。CX-60は360度ビューモニターと周囲センサーの精度が高く、狭い場所でも正確に誘導してくれます。安全補助というよりドライバーの相棒的存在です。

  • ハリアー:自動駐車+自動ブレーキ機能付き
  • CX-60:ステアリング補助と視覚支援が優秀
  • ACC(追従クルーズ)は両車とも快適な制御

ユーザー評価・安全試験結果の比較

安全性能に関するユーザー評価では、ハリアーが「静かで安心感がある」、CX-60が「反応が早く頼もしい」という声が多く寄せられています。JNCAPの衝突安全評価では、ハリアーが満点に近い成績を獲得。CX-60も欧州NCAPで最高評価を受けており、どちらもトップクラスの安全SUVです。

項目 ハリアー CX-60
JNCAP衝突安全評価 総合評価Aランク(ほぼ満点) 欧州NCAP:5スター
ユーザー評価(安全性) 4.8/5.0 4.6/5.0
特徴的な機能 アドバンストパーク、自動減速支援 ドライバーモニタリング、周囲認識AI

よくある質問(FAQ)|ハリアーとCX-60の比較で多い疑問

ハリアーとCX-60ではどちらが燃費が良い?

燃費性能は走行条件やモデルによって異なりますが、ハリアーのハイブリッドモデルが平均20km/L前後と優秀です。対してCX-60はディーゼルモデルで17〜18km/L、PHEVで25km/L相当(EV走行含む)を記録しています。街乗り中心ならハリアー、高速や長距離ではCX-60が有利です。

  • ハリアーハイブリッド:実燃費約20km/L
  • CX-60ディーゼル:実燃費約17km/L
  • CX-60 PHEV:EV走行併用で25km/L相当

価格差に見合う価値があるのはどちら?

ハリアーは上質な内装と静粛性で高評価を得ています。一方、CX-60は走行性能と先進技術の高さが魅力です。装備を比較すると、同価格帯でもCX-60の方が多機能ですが、ハリアーはリセールバリューが高く、長期的なコスパに優れます。どちらも価格以上の価値を感じる仕上がりです。

  • ハリアー:快適性とリセールに強み
  • CX-60:走行性能と装備の充実度で勝る

長距離ドライブに向いているのはどっち?

高速道路での安定性や燃費を考慮すると、CX-60のディーゼルモデルが長距離ドライブに最適です。低回転でトルクが太く、疲れにくい運転感覚が特徴です。一方、ハリアーは静粛性が高く、快適性重視の長距離走行に向いています。どちらも目的に応じた強みを持っています。

  • CX-60:走行性能重視の長距離ユーザーにおすすめ
  • ハリアー:家族旅行など静かな快適ドライブに最適

ファミリーカーとしておすすめなのは?

ファミリー用途で考えると、ハリアーの広い後席空間と静かな室内が魅力です。CX-60は荷室が広く、ベビーカーやアウトドア用品を積みやすい点が評価されています。小さなお子様がいる家庭では静粛性と乗降性の高いハリアー、荷物を多く運ぶ家庭ではCX-60がおすすめです。

  • ハリアー:後席快適性と静音性に優れる
  • CX-60:荷室の広さと積載力が強み

メンテナンス費用が安いのはどちら?

年間維持費で比較すると、CX-60ディーゼルが燃料コスト面で有利です。軽油の安さにより、年間で約2万円程度の差が出るケースもあります。ただし、ディーゼル特有のメンテナンス(尿素補給など)も必要です。維持費トータルではほぼ互角といえるでしょう。

  • ハリアー:整備費は安定、燃料費やや高め
  • CX-60:燃料費は安いが整備項目が多い

乗り換え時のリセールが高いのは?

リセールバリューはハリアーが優位です。3年後残価率は約65〜70%で、国産SUVの中でもトップクラス。CX-60は発売間もないためデータが少ないですが、現在は約55〜60%前後です。資産価値を重視するならハリアー、走りを重視するならCX-60がおすすめです。

  • ハリアー:残価率65〜70%(高リセール)
  • CX-60:残価率55〜60%(上昇傾向)

まとめ:ハリアーとCX-60を比較して分かる、後悔しない選び方

トヨタ・ハリアーとマツダ・CX-60は、どちらも国産SUVを代表する高品質モデルです。それぞれの魅力を比較すると、ハリアーは上質さと静粛性、CX-60は走行性能とダイナミックな運転感覚が際立ちます。どちらを選んでも満足度の高い一台ですが、重視するポイントによって最適な選択は変わります。

日常の使い勝手やデザイン、燃費などを総合的に判断することで、購入後に「思っていたのと違った」と感じるリスクを減らすことができます。最後に、本記事で比較したポイントをまとめておきます。

  • 燃費重視ならハリアー:ハイブリッドの実燃費が約20km/Lと優秀
  • 走行性能重視ならCX-60:直6ディーゼルやPHEVで力強い加速を実現
  • 内装・デザインで選ぶなら:ハリアーは高級感、CX-60はスポーティ
  • 安全装備では:両車とも先進的で高評価、操作感の好みで選ぶ
  • リセール重視ならハリアー:3年後の残価率65〜70%と安定した人気

結論として、静かで快適な乗り心地を求めるならハリアー走る喜びと新世代技術を楽しみたいならCX-60がおすすめです。ライフスタイルや使用シーンを想定して比較すれば、どちらを選んでも満足できるSUVライフが待っています。