ハリアーとCX-5の維持費を比較する前に知っておきたい基本情報

SUVを検討している方の中には、「トヨタ・ハリアーとマツダ・CX-5のどちらが維持費を抑えられるのか?」と迷っている方が多いです。どちらも人気の国産SUVでありながら、燃費や保険料、メンテナンスコストに違いがあります。 実際に年間コストを比較してみると、ライフスタイルや走行距離によって“お得な選択”が変わることがわかります。

また、ハリアーは高級志向の装備や静粛性の高さが魅力である一方、CX-5は走りの楽しさと燃費効率の良さで高い評価を受けています。つまり「維持費の安さ」を重視するか、「所有満足度」を重視するかで選ぶポイントが異なるのです。

この記事では、税金・燃料費・保険料などの細かなデータをもとに両車の維持費を徹底比較します。最後まで読むことで、自分に最適なSUVを選ぶ判断材料が得られます。「年間コストが安いのはどっち?」という疑問を、データで明確に解消していきます。

この記事で分かること

  • ハリアーとCX-5の基本スペックと燃費性能の違い
  • 年間維持費(税金・保険・車検・燃料費)の比較結果
  • 新車・中古車での維持費差とリセールバリュー
  • 修理・メンテナンスコストを抑える方法
  • 5年・10年で見た総合的なコスパ評価

ハリアーとCX-5の基本スペックと燃費性能を比較

SUV市場で常に人気上位に入るトヨタ・ハリアーマツダ・CX-5。両モデルは見た目や走行性能だけでなく、維持費にも大きく関わる「燃費性能」に明確な違いがあります。 燃費やエンジン性能を正しく比較することが、長期的なコストを抑える第一歩です。 ここでは最新モデルを中心に、スペックや実燃費データをもとに違いを解説します。

ハリアーは高級志向、CX-5は走りの良さを重視した設計です。どちらを選ぶかで年間維持費は大きく変わります。 燃費だけでなく、税金・保険料にも影響するため、比較データを確認しながら最適な選択を考えていきましょう。

ハリアーの主要スペックと燃費性能

ハリアーは2.0Lガソリン車と2.5Lハイブリッド車をラインアップ。最新モデル(2025年時点)では、WLTCモード燃費がガソリン車で15.4km/L、ハイブリッド車で22.3km/Lとされています。 静粛性と上質な乗り心地を兼ね備えたモデルとして高評価です。

  • 街乗り中心なら燃費効率が良く、通勤でも経済的
  • ハイブリッドモデルは走行中の電力回生システムが高性能
  • 高速走行でも安定した燃費を維持

CX-5の主要スペックと燃費性能

CX-5はガソリン・ディーゼルの2種類を用意。特に2.2Lディーゼルモデルの燃費は19.4km/Lと優秀で、長距離通勤やレジャー用途でも維持費を抑えられます。 マツダ独自の「スカイアクティブ技術」により、トルク性能と燃費効率の両立を実現しています。

  • ディーゼルは燃料単価が安く、燃料費を抑えやすい
  • 走行距離が多いユーザーほどコスパが高い
  • 燃費の安定性と走りの力強さが高評価

ガソリン・ハイブリッド・ディーゼル別の燃費差

エンジンタイプによって燃費の傾向は大きく異なります。ハリアーはハイブリッドが優位、CX-5はディーゼルが維持費で有利です。 以下の表は代表的なモデル別の燃費を比較したものです。

車種 エンジンタイプ WLTCモード燃費(km/L)
ハリアー 2.0Lガソリン 15.4
ハリアー 2.5Lハイブリッド 22.3
CX-5 2.0Lガソリン 14.6
CX-5 2.2Lディーゼル 19.4

実燃費データとユーザーの口コミ

実際のユーザーによる燃費報告では、ハリアーハイブリッドが平均19〜21km/L、CX-5ディーゼルが平均17〜19km/Lとなっています。 カタログ値との差はありますが、実用域では大きな開きはありません。

  • ハリアーは街乗りで静か、低速時の燃費が良い
  • CX-5は高速走行時に燃費が伸びやすい傾向
  • 短距離メインならハリアー、長距離ならCX-5が有利

燃費が維持費に与える影響

燃費が1km/L違うだけで、年間約12,000km走行の場合、ガソリン代はおよそ7,000〜10,000円の差が出ます。 燃費の差はそのまま年間コストの差になるため、車選びでは見逃せない要素です。

ハリアーは燃費性能で優位、CX-5は燃料単価の安いディーゼルが強み。走行距離と用途に応じた選択が、維持費を抑える最も現実的な方法です。

ハリアーとCX-5の年間維持費を項目別に徹底比較

SUVを所有する上で気になるのが年間維持費です。 ハリアーとCX-5はどちらも人気車種ですが、税金や燃料費、保険料などのランニングコストに違いがあります。 各項目を細かく比較することで、どちらが経済的かを明確にできます。 ここでは、1年間で実際にかかる主な費用を項目別に詳しく解説します。

燃費性能や車両重量、保険料設定によって、年間で最大10万円以上の差が出るケースもあります。 特に通勤や家族での長距離移動が多い方は、維持費の違いが家計に大きく影響します。

自動車税・重量税・自賠責保険の比較

まずは法定費用から見ていきましょう。ハリアーとCX-5はどちらも同クラスのSUVですが、エンジン排気量や車両重量の違いにより、年間の税金にはわずかな差があります。 ハイブリッド車はエコカー減税が適用されるため、初年度の負担は軽くなります。

項目 ハリアー CX-5
自動車税(年額) 約36,000円(2.0L) 約39,500円(2.2Lディーゼル)
重量税(年換算) 約7,500円 約10,000円
自賠責保険(年換算) 約13,000円 約13,000円

結果として、税金と保険料を合計すると、年間でCX-5の方が約3,000〜6,000円高い傾向にあります。 ただし、走行距離が多い場合は燃料費の差で逆転する可能性もあります。

任意保険料の違いと年齢・等級による差

任意保険料は年齢・等級・走行距離によって変動しますが、一般的にCX-5の方がやや高めです。 理由は、ディーゼルエンジンの修理費が高くなる傾向にあるためです。 30代・ゴールド免許・年間走行距離1万kmの場合、目安は以下の通りです。

条件 ハリアー CX-5
20代(等級10) 約90,000円 約95,000円
30代(等級15) 約65,000円 約72,000円
40代(等級20) 約55,000円 約60,000円

ハリアーの方が約5〜10%安い傾向にあります。 ただし、走行距離が多い場合や車両保険を付ける場合はこの差が縮まります。

車検・整備費用の実例比較

2年ごとの車検費用は、ディーラーと専門整備工場で大きく異なります。 ハリアーの場合は8万〜13万円程度、CX-5は7万〜12万円程度が目安です。 ハイブリッド車は高電圧バッテリー点検が加わるため、整備費がやや高くなる傾向があります。

  • ディーラー車検は保証や純正部品使用で安心
  • 専門工場や認証工場ならコストを抑えられる
  • 定期的なオイル・フィルター交換で故障リスクを軽減

燃料費・消耗品交換費用の違い

年間走行距離1万kmを想定すると、燃料費の差は維持費に大きく影響します。 ハリアー(ハイブリッド)はレギュラーガソリンで約7万円、CX-5(ディーゼル)は軽油で約6万円が目安です。 燃料単価(2025年平均):レギュラー170円/L、軽油150円/L。

  • ハリアーハイブリッドは燃費が良く都市部向き
  • CX-5ディーゼルは長距離走行で優位
  • 燃費+燃料単価の両方で年間コストを比較するのが重要

年間維持費の総額とランニングコスト比較

上記項目を合計すると、年間維持費の目安は以下の通りです。

車種 年間維持費(概算)
ハリアー(ガソリン) 約22〜25万円
ハリアー(ハイブリッド) 約21〜24万円
CX-5(ガソリン) 約23〜26万円
CX-5(ディーゼル) 約20〜23万円

総合的には、年間維持費はCX-5ディーゼルが最も安い結果となります。 ただし、都市部中心で短距離走行が多い場合は、ハリアーハイブリッドの方が効率的です。

新車・中古車別に見るハリアーとCX-5の維持費の違い

車の購入形態によって、維持費の構造は大きく変わります。 同じハリアーやCX-5でも、新車と中古車では税金・メンテナンス・燃費などに差が生まれます。 購入時の価格だけでなく、年間維持コストまで含めたトータルコスパで判断することが重要です。 ここでは、実際の数値やユーザー事例をもとに両車の違いを詳しく見ていきます。

特に5年以上乗る場合、維持費の差は累計で数十万円に及ぶこともあります。 購入前に「新車」と「中古車」での費用差を理解しておくことが後悔を防ぐカギです。

新車購入時の初期費用と維持費の関係

ハリアーもCX-5も新車価格は約300万〜500万円台です。 新車購入時は初期費用(登録・税金・オプション)で約25〜40万円かかるのが一般的です。 ただし、最新モデルは燃費性能が高く、保証期間中は修理費がほとんどかからないため、維持費は比較的安定します。

  • 新車は保証(3〜5年)により修理費が軽減
  • 燃費性能の向上により、年間燃料費を約1〜2万円節約
  • 初期費用は高くても、長期保有で元を取れるケースが多い

中古車の場合のメンテナンスコストの傾向

中古車は購入価格が安い反面、経年劣化による修理・部品交換コストが発生しやすいです。 特に5年以上経過したCX-5では、ディーゼルエンジンのEGR系やターボ周りの整備費がかかる傾向にあります。 ハリアーの場合もハイブリッドモデルはバッテリー交換で10万円前後の費用が発生することがあります。

項目 新車(ハリアー/CX-5) 中古車(5年落ち)
車検費用(平均) 約9万円 約12万円
年間修理・整備費 約2万円 約5万円
タイヤ・バッテリー交換頻度 少なめ(新車保証あり) 多め(消耗品劣化)

中古車は購入費用を抑えられる反面、維持費は年5〜10万円ほど高くなる傾向があります。 走行距離や保管状態によって差が大きいため、購入前に整備記録簿を確認することが大切です。

走行距離・年式による維持費の変化

走行距離が5万kmを超えると、消耗品交換の頻度が上がります。 特にCX-5のディーゼル車では、DPF清掃やオイル交換サイクルが短くなる傾向にあります。 一方、ハリアーはガソリン・ハイブリッドともに耐久性が高く、維持費の上昇が緩やかです。

  • 年間走行距離1万kmで維持費は約2〜3万円増加
  • 10万km超では部品交換費が年間10万円超える場合も
  • 購入時の走行距離が少ないほど長期的にお得

リセールバリュー(残価率)から見るコスパ

ハリアーとCX-5はどちらもリセールバリューが高いSUVです。 中古車市場では、ハリアーの方が残価率約55〜60%、CX-5は約50〜55%といわれています。 5年後の下取り価格を考慮すると、新車購入でも総コストは意外と抑えられます。

車種 残価率(5年後) 平均買取価格(300万円車の場合)
ハリアー 約58% 約174万円
CX-5 約52% 約156万円

リセールを考慮すれば、ハリアーは総支出を抑えやすい一方、 購入時の価格差を考えると、CX-5のコスパも十分に高いといえます。

中古で維持費を抑えるコツ

中古車で維持費を安く抑えるには、整備履歴が明確な認定中古車を選ぶのが鉄則です。 また、消耗品交換を事前に済ませておくことで、納車後の出費を防げます。 ディーラー保証付きモデルなら初期トラブルも少なく安心です。

  • オイル・バッテリー交換済みの車両を選ぶ
  • タイヤ残溝・ブレーキパッド残量を確認
  • 「安さだけ」で選ぶと、後で修理費が増えるリスクあり

ハリアーとCX-5の修理・メンテナンス費用を比較

SUVを長く乗り続けるには、定期的なメンテナンスと修理コストの把握が欠かせません。 ハリアーとCX-5はどちらも信頼性の高い国産SUVですが、整備内容や部品価格によって維持費に差があります。 実際の整備費用や故障事例をもとに、両車のメンテナンスコストを項目別に比較していきます。

特に走行距離が増えるほど整備内容が増加し、年間維持費の差が顕著になります。 購入後5年目以降は、修理・交換の発生率が一気に高まるため注意が必要です。

定期点検・オイル交換・タイヤ交換の費用

ハリアーとCX-5の定期点検費用はほぼ同等で、1回あたり約1万〜2万円が目安です。 ただし、エンジンオイル交換ではハリアー(ハイブリッド)の方がやや高めです。 タイヤサイズも異なるため、交換コストにも差が出ます。

項目 ハリアー CX-5
オイル交換 約6,000〜9,000円(ハイブリッドは高め) 約5,000〜7,000円(ディーゼルはやや高頻度)
タイヤ交換(4本) 約80,000円(19インチ) 約70,000円(17〜18インチ)
定期点検(年1回) 約15,000円 約14,000円

定期点検と消耗品交換を含めると、年間で約3〜5万円が目安です。 タイヤサイズとハイブリッド構造がコスト差の要因となります。

故障時にかかる修理費の目安

故障修理の費用は年式や走行距離により大きく変動します。 特にハイブリッド車とディーゼル車では、特有の高額修理が発生する点に注意が必要です。 代表的な修理費の目安は以下の通りです。

部品名 ハリアー修理費 CX-5修理費
バッテリー交換 約30,000円(ハイブリッド補機は約100,000円) 約25,000円
ブレーキパッド交換 約25,000円 約23,000円
ディーゼルEGR清掃 −(該当なし) 約30,000〜40,000円
エアコンコンプレッサー 約120,000円 約100,000円

ハリアーはハイブリッド関連部品が高額、CX-5はディーゼル特有の整備が必要です。 どちらも5年以上乗ると年平均10万円前後の修理費が発生する可能性があります。

部品価格・工賃の違い

メーカーによって部品単価や工賃設定が異なります。 トヨタは純正部品が豊富で入手性が高く、修理時間が短縮される傾向があります。 一方、マツダは部品価格が比較的安価で、総額ではややお得になることもあります。

  • ハリアー:純正部品が高品質・高価格
  • CX-5:部品供給が早く、社外品も豊富
  • ディーラー整備ではトヨタが高め、専門店ではCX-5が有利

ディーラー整備と専門店整備の費用比較

ディーラーは安心感があり保証対応も充実していますが、費用はやや高めです。 専門店や認証工場を選べば、同じ整備内容でも10〜20%程度安く抑えられる場合があります。 ただし、ハイブリッド系の電装系整備はディーラーでの対応が推奨です。

整備項目 ディーラー 専門店
オイル交換 約8,000円 約6,000円
車検(2年) 約110,000円 約90,000円
ブレーキ交換 約30,000円 約25,000円

整備コストを抑えるなら、日常メンテナンスは専門店、電装・安全装備はディーラーのように使い分けるのが理想です。

維持費を安く抑えるメンテナンス術

維持費を節約するためには、日常点検を欠かさず行うことが最も効果的です。 定期的な洗車やエアフィルター交換を行うだけでも、燃費や寿命に大きく影響します。 また、タイヤの空気圧調整や早めのオイル交換も維持費削減につながります。

  • 月1回の空気圧点検で燃費を約2〜3%改善
  • 安価な社外バッテリーを選ぶことで年間5,000円節約
  • 安すぎる整備店は部品品質に注意(保証や再整備費が発生する可能性)

ハリアーとCX-5の維持費を左右する保険・税金・燃料代のポイント

SUVの維持費は、「保険」「税金」「燃料費」の3要素で大きく変わります。 同じクラスのハリアーとCX-5でも、エンジンタイプや使用環境によって差が生じます。 各費用の特徴を理解し、節約のコツを押さえることが長期的なコスト削減につながります。 ここではそれぞれの費用を比較し、年間でどの程度の差が出るのかを具体的に見ていきます。

特に燃料代は日々変動するため、車の燃費性能や走行スタイルが維持費に直結します。 「固定費(保険・税金)」と「変動費(燃料費)」を分けて考えることがポイントです。

保険の選び方と見直しで維持費を削減

任意保険は、年齢や運転歴によって差が出ます。 ハリアー・CX-5ともに30代・ゴールド免許のケースでは、年間約6万〜8万円が平均です。 見直しポイントは、走行距離や補償内容の見直しです。

  • 走行距離が少ない場合は「走行距離区分型保険」で節約可能
  • 車両保険を「エコノミー型」にするだけで年間1万円以上節約
  • 同条件でも保険会社によって最大2万円の差が出ることも

ネット見積もりサービスを活用すれば、複数社の料金を比較して最安プランを選べます。

エコカー減税・グリーン化特例の活用方法

ハリアー(ハイブリッド)はエコカー減税の対象となり、自動車税や重量税が軽減されます。 一方でCX-5ディーゼルも「クリーンディーゼル車」として税制優遇を受けられます。 どちらも初年度登録時に最大30〜50%の税金が軽減されるため、購入時期の判断が重要です。

項目 ハリアー(ハイブリッド) CX-5(ディーゼル)
自動車税減税額(初年度) 約7,500円軽減 約5,000円軽減
重量税減税額(初年度) 約15,000円軽減 約10,000円軽減
減税適用期間 購入翌年度まで 購入翌年度まで

減税額の合計は最大2万円超になることもあり、購入タイミングによって維持費を大きく抑えられます。

ガソリン代・軽油代の価格推移と節約法

燃料費は維持費の中でも最も変動が大きい項目です。 2025年現在、レギュラーガソリンは1Lあたり約170円、軽油は約150円です。 ハリアー(ハイブリッド)は22km/L、CX-5ディーゼルは19km/L前後で、年間走行1万kmの場合の燃料費は以下の通りです。

車種 燃料種類 年間燃料費(1万km走行)
ハリアー(ハイブリッド) レギュラーガソリン 約77,000円
CX-5(ディーゼル) 軽油 約79,000円

数値上はハリアーがわずかに優位ですが、CX-5は燃料単価が安いため、長距離走行ではCX-5が有利になります。 燃費向上のコツとして、アイドリングストップやエコドライブを活用すると年間1万円程度節約可能です。

燃費改善グッズや走行テクニックで差をつける

燃費をさらに改善するには、簡単なメンテナンスや運転技術の工夫が効果的です。 実際にユーザーの声でも「タイヤ空気圧を月1で調整するだけで燃費が2〜3%改善した」という例があります。 また、定期的なオイル交換やエアクリーナー清掃も燃費維持に直結します。

  • エコドライブで年間約1万円節約可能
  • アイドリングを1日5分短縮するだけで燃料3L節約
  • 過度な空調使用や急加速は燃費悪化の原因

維持費シミュレーションで年間コストを算出

最後に、ハリアーとCX-5の維持費を項目別にシミュレーションした結果を紹介します。 以下の表は、年間1万km走行・30代ドライバーを想定した概算値です。

費用項目 ハリアー CX-5
自動車税・保険料 約70,000円 約75,000円
燃料費 約77,000円 約79,000円
メンテナンス費 約50,000円 約55,000円

結果として、年間維持費はハリアーが約19.7万円、CX-5が約20.9万円となります。 ただし、走行距離が多い人はCX-5の方が燃料単価の安さで有利になるため、使用環境に応じた選択が重要です。

どっちが安い?ハリアーとCX-5の維持費を総合比較

SUVを選ぶ上で気になるのが「年間維持費の総額」です。 ハリアーとCX-5はどちらも人気の高いモデルですが、燃費・保険料・税金・メンテナンスなど、項目ごとに見ると意外な違いがあります。 どっちが本当に安く乗れるのかを、実際のデータで徹底比較していきます。

また、走行距離や用途によってもコスパは変わります。 通勤中心か、週末ドライブ中心かで「お得な車」は異なるため、自分の使い方に合わせて考えることが大切です。

年間維持費の平均比較(ガソリン・ハイブリッド・ディーゼル)

まずは年間維持費の平均を比較します。 ハリアーとCX-5では、エンジンタイプ別に見ると最大約3万円の差が生じます。 以下の表は、1年間の走行距離1万kmを想定した試算です。

車種 エンジンタイプ 年間維持費(概算)
ハリアー ガソリン 約23万円
ハリアー ハイブリッド 約21万円
CX-5 ガソリン 約24万円
CX-5 ディーゼル 約20万円

燃料代を考慮すると、ハリアーハイブリッドとCX-5ディーゼルが最も経済的という結果になります。 一方で、ガソリン車は燃費面でやや不利です。

ランニングコストから見るコスパ評価

燃料費・保険料・税金・車検費などのランニングコストを合計した結果、5年での総コストは以下の通りです。 ハリアーハイブリッドとCX-5ディーゼルの差はわずか約5万円程度です。

車種 5年間の維持費総額 平均年間コスト
ハリアー(ハイブリッド) 約105万円 約21万円
CX-5(ディーゼル) 約100万円 約20万円

燃料代の安い軽油を使用するCX-5は、長距離走行に強い傾向があります。 一方、ハリアーは燃費性能に優れるため、都市部の走行では有利です。 乗り方次第で「お得な車」は逆転する点に注目です。

通勤・レジャー・家族用途別のおすすめモデル

使用目的によって、維持費の優位性が変わります。 以下の表は、それぞれの用途でおすすめのモデルをまとめたものです。

用途 おすすめ車種 理由
通勤中心(短距離) ハリアー ハイブリッド 低燃費で静粛性が高い。都市部で効率的。
レジャー・長距離走行 CX-5 ディーゼル 燃料単価が安く、高速での安定性が優秀。
家族での普段使い ハリアー ガソリン 価格バランスが良く、維持も容易。

走行距離が少ない人はハリアー、長距離派はCX-5という選択が一般的です。 自分のライフスタイルに合ったエンジンタイプを選ぶことが、最終的なコスパ向上につながります。

維持費以外の満足度(乗り心地・デザイン・装備)

維持費だけでなく、所有満足度も重要な判断基準です。 ハリアーは高級感と静粛性、CX-5は走りとハンドリング性能が高く評価されています。 ユーザー調査では、ハリアーがデザイン満足度1位、CX-5が走行満足度1位という結果も出ています。

  • ハリアー:内装・乗り心地・静粛性の評価が高い
  • CX-5:加速性能・運転の楽しさが高評価
  • 維持費は同程度でも「満足度」で差が出る

総合的に見る「お得な選び方」

5年間の総コストと満足度を考慮すると、 燃費重視ならハリアーハイブリッド、走行性能重視ならCX-5ディーゼルが最もバランスの良い選択です。 価格差や燃料の違いを把握し、自分に合うスタイルを選びましょう。

最終的な維持費差は年間で1〜2万円程度。 つまり、どちらを選んでも大きな損はなく、好みと用途で決めて正解といえます。

よくある質問(FAQ)|ハリアーとCX-5の維持費比較

ハリアーとCX-5の維持費について、多くのドライバーが抱く疑問をまとめました。 年間コスト・保険料・燃料費・税金などの実例をもとに、わかりやすく回答します。 実際のユーザー体験やデータも交えて解説しているので、購入前の参考にしてください。

Q1:ハリアーとCX-5の年間維持費はどちらが安い?

年間維持費は、平均的な走行距離1万kmを想定するとハリアー:約21〜23万円、CX-5:約20〜22万円です。 燃費や燃料単価の違いで年間1〜2万円の差が生じる場合があります。 短距離中心ならハリアー、長距離走行ならCX-5が有利です。

Q2:ハリアーのハイブリッドとCX-5ディーゼルではどちらが経済的?

ハイブリッドは燃費性能に優れ、ガソリン代を大幅に節約できます。 一方、ディーゼルは燃料単価が安く、長距離走行時のトータルコストで有利です。 年間走行距離が1.5万km以上ならCX-5ディーゼルの方が経済的になるケースが多いです。 走行距離の多さが判断基準になります。

Q3:維持費を抑えるおすすめの保険会社は?

保険料を抑えたい場合は、ネット型の自動車保険がおすすめです。 特にSBI損保やソニー損保などでは、年間平均で約1〜2万円の節約が可能です。 補償内容を「車両保険なし」または「限定補償型」にすると、さらに安くなります。 ただし、補償範囲が狭くなりすぎないよう注意が必要です。

Q4:ハリアーとCX-5の車検費用に差はある?

車検費用はハリアーが約9〜12万円、CX-5が約8〜11万円が目安です。 ハイブリッド車はバッテリー点検などが加わるため、やや高くなります。 また、ディーゼル車はEGR清掃などが発生する場合もあるため、長期的にはコストが拮抗します。 年式と走行距離で費用差が変動します。

Q5:走行距離が多い人に向いているのはどちら?

年間走行距離が多い場合(1.5万km以上)は、CX-5ディーゼルの方がトータル維持費で有利です。 軽油の価格はガソリンより約20円/L安く、燃費も良いため年間1〜3万円の節約が期待できます。 ただし、DPF清掃など定期整備が必要になる点には注意が必要です。 走行距離が短い場合はハイブリッドの方が維持が簡単です。

Q6:5年・10年乗った場合のトータルコストは?

5年間での総維持費はハリアー:約105万円、CX-5:約100万円が平均です。 10年間保有すると、燃料費の差により約10万円以上の開きが出る場合があります。 また、ハイブリッド車はリセールバリューが高く、売却時に差額を取り戻せるケースもあります。 維持費+売却価値で考えるとハリアーが有利といえます。

まとめ:ハリアーとCX-5、維持費で選ぶならどちらが得か?

ハリアーとCX-5の維持費を比較すると、両者の差は年間でおよそ1〜2万円程度に収まります。 つまり、どちらを選んでも極端な差はないものの、走行スタイルや利用環境によって向き不向きが明確に分かれます。 「短距離中心ならハリアー」「長距離派ならCX-5」が基本の選び方です。 維持費だけでなく、満足度や走行性能も含めてトータルで判断しましょう。

燃料タイプ・減税制度・保険見直しを理解することで、さらにコストを最適化できます。 ここでは、選び方と維持費を抑える具体策をまとめました。

  • ハリアーハイブリッドは都市部での燃費性能に優れ、年間ガソリン代を約2万円節約できる。
  • CX-5ディーゼルは軽油の単価が安く、長距離運転時の燃料費が少ない。
  • 保険をネット型に切り替えることで、年間1〜2万円の削減が可能。
  • 車検・メンテナンスはディーラーより専門工場の方が平均15%安い。
  • 総合的には5年で約100〜105万円の維持費が目安

つまり、「安さ」で選ぶならCX-5ディーゼル、「バランス重視」ならハリアーハイブリッドです。 最終的には、自分の走行距離と生活スタイルをもとに最適な選択を行うことが、長く満足できるカーライフにつながります。